らくがきから始める家づくり
家を建てなくても参加できる「体験としての建築相談」が、子どもの成長につながる理由
「家づくり」と聞くと、 多くの人はこう思います。
・いずれ新築を建てるときの話
・まだ自分たちには早い
・具体的な計画がないと相談しにくい
特に、 今すぐ住宅建築をする予定がないご家族や、 中古物件を検討し始めたばかりのご家族にとって、 建築相談はどこか敷居の高いものに感じられがちです。
しかし、私たちはあえてこう考えています。
家づくりは、建てる前から始まっていてイイ。
そしてそのプロセスそのものが、 子どもの成長にとって、とても価値のある体験になるのではないか、と。
一生に一度しかない家づくりという大きなイベントこそ、子供の成長の糧にしないと勿体ないではありませんか。
宮下 和大 / Takahiro Miyashita
一級建築士 / 一級建築士事務所 宮下建築 開設者
らくがき設計事業部 主宰(静岡県・伊豆の国市)
大工歴50年以上の父とともに工務店を運営し、「らくがきからはじまる家づくり」をコンセプトに 、新築住宅・リフォーム・リノベーション・タイニーハウス・中古住宅+インスペクションまで幅広く手がける一級建築士。
住宅はもちろん、社寺などの非住宅建築にも対応し、設計から施工まで一貫した家づくりを行っています。
私たちが大切にしているのは、施主の想いを最大限に生かす“施主主導の設計”。
間取りの検討から素材選びまで、施主が「自分で設計した」と実感できる家づくり体験を提供しています。
デザインだけでなく、コスト・断熱・耐震など建築の基本性能もしっかり押さえ、ライフスタイルに合った
“ちょうどいいサイズ”の住まいをご提案。地元工務店ならではの柔軟な対応と長期的なサポートで
安心して暮らせる家づくりを目指しています。
「らくがきから始める」という発想
私たちが行っているワークショップ型の建築相談は、 いきなり間取りを描いたり、 予算や仕様の話をするところから始まりません。
最初にするのは、 紙とペンを用意して、家族で“らくがき”をすることです。
・こんな部屋があったらいい
・ここで何をしたい?
・朝起きたらどんな景色が見えると嬉しい?
正解も、不正解もありません。
子どもが描いた、 大きな窓や不思議な形の部屋、 秘密基地のような空間も、すべて大歓迎です。
この「らくがき」は、 単なる遊びではありません。
らくがきが、子どもの思考を引き出す
子どもは、 「家とは何か」を言葉では説明できなくても、 感じていることを絵で表現する力を持っています。
・どこで落ち着きたいか
・どこで遊びたいか
・誰と、どんな時間を過ごしたいか
らくがきの中には、 子どもなりの価値観や、 空間への欲求が自然と表れます。
それを、 大人が横から「それは無理」「それは変」と否定せず、 一緒に面白がること。
この体験自体が、 子どもにとっては
「自分の考えを大人が受け止めてくれた」
「暮らしについて意見していいんだ」
という、大切な成功体験になります。
家を建てなくても、家づくりは学べる
ワークショップに参加されるご家族の中には、
・今は賃貸に住んでいる
・転勤の可能性がある
・家を建てるかどうかも決まっていない
という方も少なくありません。
それでも、 らくがきから始まる建築相談には、 十分に参加する価値があります。
なぜなら、ここで扱っているのは **「家をどう建てるか」ではなく、「どう暮らしたいか」**だからです。
これは、 将来新築を建てる場合でも、 中古物件を購入してリフォームする場合でも、 必ず役に立つ視点です。
中古物件検討中の家族にも意味がある
理由 中古物件を探し始めたばかりのご家族から、 よく聞く声があります。
「何を基準に見ればいいか分からない」
「この家でいいのか判断できない」
この状態で内覧を重ねると、 どうしても
・築年数
・価格
・見た目
といった分かりやすい情報に引っ張られがちです。
しかし、 らくがきワークショップを通して 「自分たちはどんな暮らしをしたいのか」を言語化しておくと、
・この家は、ここが合いそう
・この間取りは、ここが足りない
・直せば良くなりそうなポイント
が見えてきます。
つまり、 物件に振り回されず、暮らしを軸に判断できるようになるのです。
建築相談を「学びの場」として捉える
私たちは、 このワークショップ型の建築相談を、 単なる住宅相談ではなく、 家族で学ぶ場だと考えています。
・家は誰のもの?
・暮らしはどうやってつくられる?
・お金や広さには限りがある
こうしたことを、 実体験として学べる機会は、意外と多くありません。
特に子どもにとっては、
・大人が真剣に話し合っている姿
・意見がぶつかっても調整していく過程
・「できない理由」ではなく「どうすればできるか」を考える姿勢
を見ること自体が、 将来にわたって役立つ学びになります。
「まだ建てないから参加しない」は、もったいない
家づくりの相談は、 「建てると決めてから行くもの」 と思われがちです。
しかし実際には、 建てる前の何年もの間に、
・価値観を整理し
・家族で話し合い
・失敗しない判断軸を育てる こと
の方が、ずっと重要です。
その準備を、 堅苦しい打合せではなく、 らくがきという体験を通して行える。
それが、 このワークショップの最大の特徴です。
家づくりは「暮らしづくり」の入口
最終的に家を建てるかどうかは、 参加時点では決まっていなくて構いません。
・賃貸で暮らし続ける
・中古物件をリフォームする
・いつか新築を建てる
どの選択肢も、正解です。
大切なのは、 家族で「どう暮らしたいか」を考えた経験が残ること。
その経験は、 住まいの形が変わっても、 家族の中にずっと残り続けます。
らくがき設計は、未来への種まき
らくがきから始める家づくりは、 今すぐ家を建てる人のためだけのものではありません。
・子どもの成長を大切にしたい
・家族で考える時間を持ちたい
・将来に向けて、少しずつ準備したい
そんなご家族にこそ、 体験してほしい時間です。
家は、 突然完成するものではありません。
考えること、話すこと、描くことの積み重ねで、 少しずつ形になっていきます。
その最初の一歩として、 らくがきから始めてみませんか。
建てる予定がなくても大丈夫。
中古物件を探している途中でも大丈夫。
このワークショップは、 「家族で暮らしを考える体験」そのものです。
あなたの家族の中に、 未来の住まいの種をまく時間として、 ぜひ参加してみてください。
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