木彫彫刻ー看板や棟札の制作
以前よりInstagramやtwitterでは紹介させていただいておりましたが2019年末より木彫り彫刻機(CNCルータ)を導入致しました。
導入といっても新たなチャレンジでありまた特殊な機械でもある為すぐに本格稼働させて商売をというものではないので今回はご紹介だけさせていただければと思います。
通常木工機を導入する際は木工機メーカーが製造した機械を販売店より購入し設置・運用のサポートを受けながら使用していくというのが一般的なのですが、今回購入したものはオープンソースハードウェアという国内外の有志が開発・設計・販売を行うものなので導入費用が安い一方で運用サポートがほぼ無い為1から自力で使い方を覚える必要があるというものになります。
試行錯誤しながら1年程使ってようやく使える程度にはなったので作品を紹介させていただきます。
伊豆の国市内の本立寺にて本堂の厨子を耐火構造にする工事を施工した際に火除けとして火伏の曼荼羅の制作依頼を受け制作したものになります。
本立寺はお台場の建設に尽力した代官江川太郎左衛門の所縁のお寺ということもあり江川邸にも収蔵されている火伏の曼荼羅を素のデータとして利用させて頂きました。
運用したばかりでの仕事となる為、加工データ作成には1カ月程かかり更には試し彫りで18時間、本彫で18時間という大仕事になりましたが何とか完成に至りました。
最終的には額縁を廻し金地に黒字という配色で塗装して厨子の中に納めたのですが想像していたよりも良い出来映えで先方にも大変満足頂けたようでうれしい限りでした。
住宅の新築の際、神式での地鎮祭が一般的ですが当社では仏教式で行う方もいます。本立寺はその際にお世話になるお寺ということもあり棟札を書いて頂くこともありました。
今後は新築の際に棟札に火伏の曼荼羅を採用することも念頭に検討していきたいと思います。
曼荼羅と同時期になりますが義兄が沖縄でラーメン屋をオープンするということで木彫看板を作成しプレゼントさせてもらいました。
お店のラーメンはもちろんですが看板も好評とのことです。
伊豆周辺でお店をオープンする際には是非木彫り看板も検討してみてください。
CNCルータ導入当初より間に合わせで作って使っていた基盤収納用BOXがくたびれてきたので新たに切り出しで制作してみました。
最近youtubeで3Dプリンターやレーザーカッターで生活小物を作っている方を見かけますが削り出し彫刻が得意なCNCルータでもこの程度の物であれば十分作れます。
これを応用して小物入れやインナーボックス等いろいろ作ってみたいと思います。